世は高級炊飯器ブーム。
「高い炊飯器は、安い米すらウマくする」と、雑誌やテレビで、ウワサされ。
中には10万円クラスの製品すら、登場しています。
あずもと
大枚はたいて食べるほど、リアルでウマいのか…?
そこで、象印の8万円の高級炊飯器「炎舞炊き」と、2007年に1万円で買って使い古した炊飯器とを、徹底比較。
炊き立て・保温15時間・冷凍ごはん…など、5種類のご飯の状態を食べ比べ実験し、ガチンコで確かめてみました。
「白米をおかずに、白米を食える」。
高級炊飯器の官能的な世界?を、ぜひのぞいてみてください…。
あずもと
写真一発でもかなりの違いがあるので、ぜひお楽しみください~。
\高級旅館のご飯を再現/
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高級炊飯器vs安い炊飯器。今回使うのは8万円で買った「炎舞炊き」、1万円で買った2007年製の炊飯器だよ!
まず、今回対決させる炊飯器を、ご紹介します。
高級炊飯器は「炎舞炊き」。
象印が2018年7月に発売した、IH圧力炊飯器です。
まるでかまどで炊いたような、一粒一粒が立った、ふっくらご飯を炊けるのがウリ。
カギを握るのが、底にある、3つのIHヒーターです。
3つのヒーターで火力を制御して、あえてかまどのように「ムラ」がある加熱で釜の中に対流をおこし、1粒1粒をしゃきっと炊き上げます。
ごはんの甘み成分(還元糖)と、うまみ成分(アミノ酸)をひきだす「豪炎かまど釜」に加え、家庭の好みにあわせる「わが家炊き」機能などを搭載。
…って、細かいコトは、いいんです!
…要するに、最新技術を惜しげもなくつっこんだ、高級炊飯器です。
あずもと
このハイスペック「炎舞炊き」と対決するは、2007年製の、IH炊飯ジャー。
12年前、当時1万円くらいで我が家にやってきました。
以来、フル活用。1万円とは思えぬほど、我が家の調理家電のセンター的存在として、活躍してくれました。
あずもと
炊飯器としての出番を奪われつつありました…ごめんね。
新品炊飯器 vs 12年モノかつ1万円の炊飯器 の勝負。
一体、どこまで差がつくんでしょーか…!?
高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器。炊き立ての違いは?
さっそく対決開始です。
今回炊くのは、2018年にとれた「北海道産 ゆめぴりか」。
それぞれ2合で炊きます。水の量はそれぞれの炊飯ジャーの水分の線にあわせます。
そして約1時間後、炊飯終了!
まずは炊き立ての米から、チェックします。
炎舞炊き(高級炊飯器)は、こんな感じです。
炎舞炊きは、米が一粒一粒立っています。
米の分かれ目も、わりとはっきり見えます。
食べてみると…うお、これ旅館で食べた味!
なんていうか…米の甘みがしっかり、強く主張してくるんです。
ぱーんと米が張っており、弾力がある。
かむごとに、もちもちと跳ね返してきて、甘みがしっかり感じられます。
星野リゾートの旅館「界」の朝食で、でてきそうな味!(勝手に妄想)
どんなおかずにも、ぴったりあってしまう、真っ白ホカホカの引き立て役。
あずもと
一方、2007年製の炊飯器(安い炊飯器)の炊き立ては、こんなカンジです。
全体的な見た目は…一瞬、そんなに差がないように見えます。
でも細かくじっくり見ると、違うんですよ。
全体的に、べっちゃりしているんです。米のまわりに、水分が多い。
食べた時も、おいしいんですが…よりも先に、水分のべっちゃり感を感じます。
かんだときの食感も、「もちもち」ではなく「クチャクチャ」に近い…。
おいしいんですが、「炎舞炊き」と比べてしまうと、差が歴然としてしまいました。
米粒を1つずつ比較すると、とくに差が…歴然ッ…!
炎舞炊き(高級炊飯器)はふっくら、米の形がのこっています。
2007年製のものは、米がつぶれて、べっちゃりしています。
別の角度からとっても、炎舞炊きは、米粒が原型をとどめた、きれいなラインを保っています。
2007年製のものは、ご飯がギザギザしているのがわかります。
あずもと
でも、同時に食べて比べちゃうと…炎舞炊きがとにかくウマくて…!
もちもち、粒が立っており…まるで旅館の朝食の味。
比べちゃうと、差が歴然でした。
高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器。保温3時間後の違いは?
続いて、3時間ほど保温したときの結論。
正直、味にかなりの差がでました。
炎舞炊き(高級炊飯器)は保温しても、米が一粒一粒立っており、もちもちなままでウマい。
高級炊飯器というだけあって、保温性能はそこそこよさそうです。
一方、安い炊飯器は、ガタっと味が落ちました。
まずは炎舞炊き(高級炊飯器)について。
保温したとき、独特の色・においの変化は、ありませんでした。
ただ、食べてみると…米の甘みが、多少減った感じがありました。
炊きたての方が、圧倒的においしいです。
あずもと
とはいえ、米が一粒一粒立って、もちもちしているのは健在。
白米だけで食べても、もちもち甘くて弾力があって、やっぱりおいしい!
旅館で、朝ごはん食べおわる直前くらいに食べる、おかわりご飯くらいのおいしさのイメージです。
一方、2007年製(安い炊飯器)はどうか。
こちらも、保温したときの、独特の色・においは、とくにありませんでした。
あずもと
うう、かなり柔らかいご飯になってしまってる…
炊きたてのときは、ご飯の周りの水分が気になりましたが。
3時間保温したら、外側の水分が、ご飯の中に入ってしまった感をうけました。
全体的に、べちゃっとしてします。
ごはんを炊き立てのときに、外側に出るあまみのモト「おねば」も、かなり固まってしまっていました。
保温した釜のまわりに、白いカサカサしたものが多く出ているのが特徴的でした。
高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器。保温15時間後の違いは?
続いて、保温15時間後で食べ比べです。
保温15時間ともなると、炎舞炊き(高級炊飯器)一択です。
あずもと
炎舞炊きの15時間保温の味 = 2007年製(安い炊飯器)の炊き立ての味
…のレベルかも?
まずは、炎舞炊き(高級炊飯器)です。
15時間もたつと、さすがに高級炊飯器の保温でも、多少固くなってきています。
甘みも、炊き立てと比べると正直弱くなりました。
でも、もちもちした食感や、一粒一粒がきりっと立っている感じは、健在です。
白いご飯だけで食べても、まったく問題なし!
保温特有のにおい・色の変化も、とくにありませんでした。
一方、2007年製(安い炊飯器)はというと。
保温時の色の変化も、においも、感じませんでした。
あずもと
ご飯だけで食べると、正直、あまりおいしくないです…。
明太子や納豆みたいな、ご飯のお供があれば、食べれるレベル。
2007年製の15時間保温は、そのまま白米だけで食べるには、なかなか厳しいです。
高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器。弁当用の冷や飯の違いは?
そして次は、冷や飯の対決です。
あずもと
冷や飯は意外とダイジ…!
てなわけで、冷や飯重視派な私の、結論。
味に差があるのはもちろん、冷や飯の場合、見た目・箸でのほぐれ具合まで、一番差がつきました。
炎舞炊き(高級炊飯器)の、見た目はこうです。
冷や飯だと、一粒一粒がしゃきっとしているのが、写真でもわかりやすかったです。
あずもと
食べても、外側がやわらか、中もっちもちの食感はあいかわらず。
箸で切っても、米粒がこわれることなく、一粒一粒しっかりした形になってついてきました。
口の中でもほぐれやすく、冷めてもおいしいご飯です。
2007年製(安い炊飯器)はどうかというと。
…すでに見た目が、だいぶ違います。
米粒が全部くっついて、一粒一粒の形があまりのこってない…。
箸で持った時も、ほぐれにくく、食べにくさを感じました。
見た目もねっとりしているのに加え、かみごたえも「べっちゃり」でした。
あずもと
高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器。冷凍ご飯の違いは?
ラスト、冷凍ご飯対決です!
炎舞炊き(高級炊飯器)で炊いたご飯、2007年製(安い炊飯器)で炊いた、炊き立てのご飯を、それぞれ100g計測して、冷凍。
15時間冷凍して、レンジで2分30秒、解凍し、比較しました。
で、結論。冷凍したからといって、うまさ・食感がかわるわけではないです。
やはり炎舞炊きはウマい。安い炊飯器はべちゃっとしてる。
でも、どちらも、保温より冷凍のほうが、圧倒的においしかったです!
炎舞炊き(高級炊飯器)は、冷凍を解凍すると、こんなカンジです。
冷凍ご飯にしても、やっぱり粒が立っていました。
さっそく食べます。
しっかり加熱しただけあって、甘みが戻り、炊き立てにかなり近い食感で、おいしい!
もちもち。箸でほろっとほぐれます。
あずもと
次に、2007年製(安い炊飯器)です。
解凍したら、のっぺりとした、ブロック状になっていました。
あずもと
さっそく食べます。
見た目通り、ぺったりくっついて、箸でほぐれにくいです…。
ベチャベチャが気になる、かみごたえが少ないのも、あいかわらず。
あずもと
高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器 まとめ
以上、高級炊飯器(炎舞炊き)vs安い炊飯器でした。
実験で、わかったのは、以下3点。
味・食感・匂い・色・箸のほぐれ具合…など色々チェックしましたが、やっぱり違うのは「食感・味」。
高級炊飯器はやっぱり、米1粒1粒がつぶれず、もちもち甘くておいしいです。
②高級炊飯器vs安い炊飯器。両者ともに、保温より冷凍ご飯の方がおいしい
高級炊飯器だからといって、保温で味が多少おちるのは、避けられませんでした……。
おいしさを追求するなら、保温より、炊き立てを冷凍したほうがよいのは同じ。
③高級炊飯器vs安い炊飯器。ご飯のウマさに差がつくのは、冷や飯のとき。
冷や飯のとき、一番両者のウマさに差がつきました。
味・食感に差があるのはもちろん、見た目・箸でのほぐれ具合が、全然ちがいます。
お弁当でご飯を持っていくなら、高級炊飯器は、間違いなく買い!
ランチタイムのクオリティ、間違いなくアップしちゃいます!
とりあえず、高級炊飯器ひとつで、同じ米とは思えないくらいの、差がつきました…。
白米をおかずに、白米が食べられる…。
そのへんのスーパーで買ったお米が、旅館の味になる…。
朝食に用意しておけば、朝おきるのが楽しみなる…。
そうそれが、高級炊飯器炎舞炊きの正体です。
高級炊飯器は、白米といっしょに、幸せをかみしめられる家電でした。いやマジで。
炎舞炊き、これからもヘビーユース&口コミさせていただきます!
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